三白眼のモチーフを、大剣にさりげなく配したウールニットタイです。
ネクタイでありながら、少しだけ力を抜くための選択肢として設計しました。
ウールならではの穏やかな表情と、やわらかな陰影。
シルクのような緊張感ではなく、けれどカジュアルに寄りすぎない。
その中間にある曖昧さを、きちんと整えるための一本です。
結び目はやわらかくふくらみ、装いに自然な抜けをつくります。
季節を強く限定するものではなく、空気を少しだけやわらかくしたいときに、その違いが出ます。
大剣に配した三白眼は、目立たせるためのものではありません。
同系色で構成されたフレームのみの刺繍は、張りのある編地の上で、輪郭だけを静かに残します。
見せるためではない。見えてしまう、その瞬間のためにある。
温度を足しすぎず、緊張だけを少し抜く。
そのためのネクタイです。
これは、守ってくれるものではない。
見張られているのは、いつも自分だ。
三白眼の思想と背景について