三白眼のモチーフを、大剣にさりげなく配したシルクニットタイです。
生地・縫製は、ドイツのASCOT社によるもの。
上品な光沢と、しっかりとしたハリを備えた編地が特徴です。
旧式の編み機でゆっくりと編み上げることで、目の詰まった凹凸のある、堅牢な生地に仕上がっています。
手に取ると、わずかにギシギシと音がするほど目が詰まっており、編みの密度そのものが質感として伝わります。
このしっかりとした編地は、締めやすく、結び目を美しく立体的に見せてくれます。
ニットタイらしい軽快さはありながら、印象はむしろ端正です。
やわらかく崩れるのではなく、輪郭を保ったまま空気だけを少し緩めてくれる。
整っているものだけが、崩せる。
ニットタイに物足りなさを感じていた人ほど、違いは、すぐに分かる。
ニットタイというと春夏の印象を持たれがちですが、この一本はそれだけではありません。
堅牢な編地と重厚な光沢を備えているため、季節を限定しない。
カジュアルな装いにはもちろん、スーツにも、そのまま合わせる。
大剣に配した三白眼は、目立たせるためのものではありません。
同系色で構成されたフレームのみの刺繍は、張りのある編地の上で、輪郭だけを静かに残します。
見せるためではない。
整っていることを、黙って伝えるためにある。
これは、守ってくれるものではない。
見張られているのは、いつも自分だ。
三白眼の思想と背景について