ポケットチーフを上手に活用するための基礎知識

ポケットチーフ「通称ポケチ」は、

タキシードなどフォーマルな装いの時だけ身につけるアクセサリーだと思っている人が多いかと思います。もともとクラシックなアイテムですが、近年のメンズ・ファッションのトレンドでは新しい男のファッションアイテムとしてポケットチーフがだんだんと注目を浴びてきています。スーツやジャケットの胸元に挿すポケットチーフは華やかで、洗練されたイメージをつくることができるまさに、みだしなみのコーディネート技!

ぜひ、試してみて下さい。

胸元のポケットチーフは華やかにもフォーマルにも飾れる、紳士にはさまざまなシチョエーションにおいてもってこいのアイテムです

 

1.ポケットチーフとは

スーツの上着やジャケットの胸ポケットに入れるハンカチのこと。現在では百貨店や紳士服専門店でポケットチーフ用のハンカチが売られています。
サイズも普通のハンカチサイズから少し大きめなものまで様々色柄、素材もいろいろあります。
しかし、本来はポケットチーフ用のハンカチを使用する必要はありません。普通のハンカチを使っても大丈夫です。

 

ポケットチーフを使うときに気をつけたいポイントは・・・

・Vゾーンを演出するシャツやネクタイの色とのコーディネート

・ボリュームのバランス感です

 

2.ポケットチーフの色

結婚式やパーティなどのフォーマルなシーンでタキシードなどの正礼服を着る場合は、ポケットチーフは必ず白の無地を使用します。
色や柄のポケットチーフはその場にはふさわしくありません。しかし・・・

普段の装いのアクセントとしてポケットチーフを挿す場合は、その色柄はスーツやジャケットシャツやネクタイの色に合わせてコーディネートしますが、
同じ色でなければならないかというとそうではありません・・・・

昔はネクタイとポケットチーフの色を合わせることが多かったのですが、ポケットチーフをファッションアイテムとして使う今、ネクタイのポケットチーフの色は、まったく同じにする必要はありません。
ただ、コーディネートに統一感をもたせるためには、同系色のものを使用するのが無難なのでカラーのコンビネーションに自信のない人は同系色にするのがよいでしょう!

 

3.ネクタイをしないコーディネートのときこそ

こんな時こそポケットチーフが活躍します!ネクタイをしないときはいくら上着を着ていても、アクセントがないややカジュアルなイメージとなるのですが、ポケットチーフを挿すことでグッとコーディネートが引き締まり華やかさな印象を与えることができます!

 

4.ポケットチーフの主なさし方

ポケチにはそのシーンに合わせて様々な挿し方があります。初めての場合は白のリネンが使いやすく外さないので1つは持っておきたいアイテムです!

 

・TVフォールド(スクエア)

ビジネス、フォーマルあらゆるシーンに相応しいTVフォールド!元々はアメリカのテレビキャスターのチーフの挿し方を言うそうですがもっともベーシックなチーフの見せ方で、スクエアフォールド、スクエアエンデッドフォールドと呼ばれました!迷ったらこの挿し方をすれば間違いありません。
一般的には白のアイリッシュリネンがもっとも美しいとされますが、近頃はコットンチーフも珍しくありません。シルクのチーフも華やいだ印象で、使いやすいアイテムです!
カラーチーフやエッジに縁取りのあるものなら、カジュアルなジャケパンスタイルにも使えますね!

 

・クラッシュ

チーフの4隅を角のように覗かせる、パーティなど華やかな席に相応しい挿し方!
無造作なぐらいが丁度いいのですが、この角のバランスを計算しながら挿すのは、なかなかにテクニックを要します!
私は結構ざくっと入れますが、鏡に向かって挿すよりも、ハンガーに掛けた状態のジャケットにチーフを挿して、バランスを見ながら調整したほうが良いですね・・・
白または色物のチーフでも結構ですが、必ず無地のチーフを使うのがいいとされてますが・・・
ポケットから覗く部分にチーフの中央部=パフも加える「パフ&クラッシュ」も有効ですね

 

・スリーピークス

フォーマルスタイル用、しかも主賓として上位席に着くようなときに相応しいさし方ですね・・・
テーブルナプキンのようにきっちりと3つの角を立てた挿し方で上位席に着くなど、威厳と貫禄ある方が挿すのに適しています。
角先の間隔を揃え、バランスを整えて挿すほうが美しくまとまります。この場合、色柄のあるチーフより、白無地のリネンを使うようにしましょう!
私はペイズリー柄でもやってしまいますが・・・

おり方は三角、三角とおって、深さに合わせて、角を折り返し、角の部分をずらしてさします!

 

・ツーピークス

スリーピークスと同様のアレンジですがこちらの方がやや軽装向けですね。
角のバランスが取りやすいのでクラッシュやスリーピークスの、角のバランス感が難しいと感じる方はこちらを使ってみてください!

 

・トライアングル

トライアングルは胸ポケットから一角が覗く挿し方。簡単ですが、見え方のバランスを調整する必要があるので、これもジャケットをハンガーに掛けた状態で挿すことをオススメします。
白チーフならフォーマル用に、色柄チーフならカジュアルなスタイリングにもOKです
4分の1に折った後、ひし形向きにし、その左右をポケットのサイズに合わせて折ります。下側は深さに合わせて折りそのまま挿します。

ピークは必ずしも二等辺三角形である必要はなく、少し曲がってるぐらいが丁度いいとされます。
ポケットに挿したとき、角度を付けてもOKです

 

・パフド

ポケットからふんわりと覗かせるパフド挿しは、フォーマルにもカジュアルにも使える挿し方です。

白チーフはもちろん柄チーフでも使えます。ポケットから覗くボリュームが大きいほど柄がよくわかるので、挿し方とチーフの色柄のバランスを考慮しましょう。
折り方は、クラッシュとよく似ています。まず中央をつまみ、そのまま絞ります。つまんだ側を折りここまではクラッシュと同じ・・・折り返した部分をふんわりとさせてポケットに挿します!

このとき絞った襞を生かしたり、あえて襞を見せないように伸ばして挿すなど、自由なアレンジも可能です!
色柄チーフなら、見せたい柄の部分をこの折り部分に見せるように選びましょう!

 

いかがでしたか?今回はポケチの基本的な知識でした。なかなかは「ポケチするのはオシャレ上級者で恥ずかしい!」と思われている方も多いですが、基本を知って日常に取り入れてみると普段のファッションが締まったりエレガントになったりと実はとても重宝するアイテムなんです!ぜひ試してくださいね!

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